北寺(国指定重要文化財仏像)

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担当 : 教育委員会 / 掲載日 : 2019/07/08

北寺(国指定重要文化財仏像)

北寺(国指定重要文化財仏像9体)

北寺(国指定重要文化財仏像9体)
 高知県全体で国の重要文化財として指定されている仏像は、約80体であるが、別所地区にある北寺には、そのおおよそ9分の1にあたる9体の仏像が安置されています。
 本尊の木造薬師如来坐像は、像高49.7cmで、膝前を別木としており、総体に省略的手法が取られているものの、全体に柔らかく整っていて、暖かさを感じさせられます。特に、面相に意を注がれたかにみえ、入念に仕上げられ、清楚な感じを受けます。なお、製作当初の蓮華座をそのままに残しています。


北寺(国指定重要文化財仏像9体)

 9体の仏像は、すべて1mに満たない小像で、カヤ材の一木造りであり、いずれもその表現に種々の異なった様式が取り入れられていますが、このことは、県山間部の寺々の仏像に共通しています。
 これらの仏像を守り伝える北寺の創建は古く、大同年間に弘法大師が室戸西寺を建立するとき、その用材を馬路山中で伐採し、筏に組んで安田川に流したが、その時の用材の一部を使って北寺を建立したと記録されています。
 また、本堂東脇に古びた六面地蔵尊がありますが、各面の尊像は、ようやく名残りをとどめている程に風化が進んでおり、その作風・様式・風化の度合い等から、室町時代初期のものと推定され、町文化財「北寺六面地蔵尊石仏」として指定されています。



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