釜ヶ谷の滝
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担当 : 教育委員会 / 掲載日 : 2019/04/21
釜ヶ谷の滝
釜ヶ谷の滝
安田川の上流、馬路村との村境近くに島石神社という神様があり、その付近に流れ込む一筋の谷川があります。この谷川の上流部は「逆瀬川」といって、本流の安田川が北から南に流れているのに対し、その反対に南から北に向かって流れる面白い川です。
その谷川の中程に、深い滝壺に清く澄んだ水をたたえ、絶え間なくしぶきを上げ流れ落ちる滝があり、地元の人からは「お釜様」とあがめられています。
また、この釜ヶ谷には、悲しい伝説も残っています。昔、高知の城下に非常に欲深さで有名な豪商がおり、二人の美人の娘がいたが、蛇に見初められたことから、その行動や身体が、段々と蛇へと化身してゆき、いつしか人里を離れ、身を隠すほか無くなり、姉妹それぞれが讃岐の「満濃ヶ池」とこの「釜ヶ谷の滝」に大蛇となって入水してしまいました。
当時の世間では、主の貪欲の報いと噂し、「姉は讃岐の満濃ヶ池に、妹は安田の逆瀬釜に」と唄いはやされたそうです。